Workspace ONE Intelligent Hub for iOS 始動準備ガイド

はじめに

これまで AirWatch Agent と呼ばれていたアプリは、新たに Workspace ONE Intelligent Hub アプリとしてリリースされます。Workspace ONE Intelligent Hub アプリは、従業員が企業のリソース、チーム、ワークフローにどこからでも、どんなデバイスからでもセキュアにアクセスして探索/連携/協業できるようにする、一元的なエントリ ポイントとして機能します。 

Workspace ONE アプリが提供してきたデジタル ワークスペースでのユーザー エクスペリエンスと、AirWatch Agent が提供してきた主要機能、監視機能、サポート機能が 1 つの Intelligent Hub アプリで提供されます。現在 AirWatch Agent と Workspace ONE アプリで提供されている機能はすべて Intelligent Hub アプリでもサポートされますが、Console バージョン、モバイル プラットフォーム、VMware Identity Manager 設定、クラウドかオンプレミスか、などに関する要件と注意点がいくつか存在します。

このドキュメントは、リリース初期に Intelligent Hub アプリにアップグレードするデバイスに備えてお客様の展開環境を整えたり、現在 AirWatch Agent や Workspace ONE アプリを使用していないデバイスを Intelligent Hub アプリを使用するように移行したりする際に、管理者が参照できるガイドとしてご用意しました。このドキュメントは次の 3 つの章で構成されています。

  • Intelligent Hub アプリ リリースに伴うデバイスへの影響 (第 1 章)
  • Intelligent Hub アプリへの移行とその新機能 (第 2 章)
  • Intelligent Hub アプリ導入時に必要なアクションと考慮事項 (第 3 章)

次の表に、Intelligent Hub アプリとしてリリースされる、プラットフォーム別のアプリ バージョンを示します。

プラットフォーム アプリ バージョン 始動準備ガイド

iOS

6.0

ここをクリック

Android

9.0

ここをクリック

macOS

10.0

近日公開予定

Windows

未定

近日公開予定

製品概要プレゼンテーション (機能の説明とデモ動画) (英語) ならびに Deep Dive プレゼンテーション (英語) をご用意しました。  

第 1 章:Workspace ONE Intelligent Hub リリースに伴う影響

Workspace ONE Intelligent Hub へのアップグレードに際して理解しておくべき最も重要なことがらは、このアプリがデバイスにインストールされて利用可能になったとき、お客様の展開環境においてどのような影響があるか、ということです。Intelligent Hub アプリは Agent および Workspace ONE の既存機能のすべてをサポートするように設計されてます。ただし、その一部についてはオプションで有効にする必要があります。つまり、AirWatch Agent を Intelligent Hub アプリにアップグレードすると:

AirWatch Agent を Workspace ONE Intelligent Hub にアップグレードしても、既存機能が利用できなくなったり、正しく動作しなくなったりすることはありません。Workspace ONE Intelligent Hub がリリースされても、従来の Workspace ONE アプリに変更はありません。  

アプリの外観の変更とユーザー エクスペリエンスの向上が、管理者やユーザーが目にする唯一の変更点です。つまり、Intelligent Hub アプリには新しいインターフェイス、デザイン、レイアウトが採用されているものの、従来の Agent と同じ機能のすべてがそのまま利用できる、ということです。これまで Workspace ONE アプリで提供されてきた機能は、引き続き同アプリで利用可能です。同等の機能を Intelligent Hub アプリで利用するには、UEM コンソールで追加の設定を有効にして、その機能が Intelligent Hub アプリに表示されるようにする必要があります。 

現在 Agent でサポートされている機能はすべて、Intelligent Hub アプリのリリース直後から利用可能ですが、そのいくつかは見た目や操作性が新しくなっています。そのような機能の一部を以下に示します。

  • すべての加入フロー
  • 代理セットアップ
  • チェックイン/チェックアウト
  • SAML
  • 位置情報
  • 順守
  • SDK 設定 (アプリのパスコードなど)

前述のように、これらは現在 AirWatch Agent で提供されている機能です。Agent に対しては外観のみですが変更が加えられるのに対し、Workspace ONE アプリは外観についてもそれ以外についても、アップデート以前と同様に機能し続けます。これは、Intelligent Hub に関するアップデートの対象が AirWatch Agent のみであるためです。 

Apple iOS プラットフォームでは、Workspace ONE プラットフォームとの統合方法が他の OS プラットフォームとは異なります。違いは、MDM プロファイルの導入/インストールに使用されるアプリが、デバイスの加入に使用されるアプリやブラウザと切り離されている点です。これは、デバイスの加入 (MDM プロファイルのインストール) に Workspace ONE、AirWatch Agent、Safari ブラウザ、DEP のどれが使用されたかは関係がない、ということを意味します。このような設計であるため、あるデバイスが Workspace ONE UEM に加入する際に元々使用されたアプリが何であったのかは重要ではありません。

このことからもわかるように、AirWatch Agent を Workspace ONE Intelligent Hub にアップグレードしても、iOS デバイスの機能やワークフローが利用できなくなったり挙動が変わったりすることはありません。アップデートは AirWatch Agent が対象であるため、現在 AirWatch Agent がインストールされていないデバイスではどのような変更も生じません。AirWatch Agent と Workspace ONE を併用しているデバイスでも、加入に使用したアプリや方式に関係なく、機能やワークフローが利用できなくなることはありません。

管理状態 加入方式 導入時の影響

管理対象

AirWatch Agent

UI の変更のみ、機能の変更はなし

管理対象

Workspace ONE

機能、UI ともに変更なし 

管理対象

Safari ブラウザ

機能、UI ともに変更なし

管理対象

DEP

機能、UI ともに変更なし

コンテナ加入

Workspace ONE

機能、UI ともに変更なし

コンテナ加入

AirWatch Container

機能、UI ともに変更なし

 

第 2 章:既存のデバイスを Workspace ONE Intelligent Hub に移行する方法

既存デバイスの移行

Workspace ONE Intelligent Hub へのアップグレードに関してお客様環境のデバイス/ユーザーの準備が整っていることを確認したら、次にデバイスを Workspace ONE Intelligent Hub アプリにアップグレードするためのアプローチを決定します。ほとんどのデバイスにとって移行は極めてシンプルです。ユーザーや管理者が何らかのアクションを実行する必要はほとんど、あるいはまったくありません。

この章では、すべてのユースケースにおいて、デバイスを移行して Workspace ONE Intelligent Hub アプリを使い始められるようにするための推奨手順について説明します。わかりやすくするため、下記のようにユースケース別に分類してありますので、お客様のケースに該当するものを参照してください。 

AirWatch Agent Workspace ONE Intelligent Hub
 Agent.png hub_icob_iOS_blue.jpeg 

第 1 章で説明したように、MDM プロファイルを使用した iOS プラットフォームの管理は、他のプラットフォームの場合と異なり、最初にプロファイルをインストールする際に使用したモバイル クライアントや方式と結びついていません。そのため、デバイスの加入方法が何であれ、デバイスを再加入することなく Intelligent Hub アプリを導入し、その機能を利用することができます。ただし、登録済みデバイスの場合は Intelligent Hub アプリの利用には再登録が必要になります。

このため、iOS では簡単なステップをいくつか経るだけで既存のデバイスを移行でき、Workspace ONE Intelligent Hub アプリを使い始めることができるようになります。組織がデバイスを移行する場合、移行元となる元々のセットアップ シナリオとして主に次の 4 つが考えられます。 

なお、以下の移行ステップは、その時点ですでに Intelligent Hub アプリが一般公開されているものと仮定しています。

管理状態 移行ステップ

インストール済み AirWatch Agent を使用して管理

各自の AirWatch Agent を最新バージョンにアップグレードするよう、ユーザーに指示します。

インストール済み AirWatch Agent を使用せずに管理

  1. Intelligent Hub アプリを管理アプリとして追加します。
  2. 対象デバイスに割り当ててインストールします。

管理外 (Workspace ONE を使用した MAM コンテナ)

  1. App Store から Intelligent Hub アプリをダウンロードするよう、ユーザーに指示します。
  2. ユーザーは Workspace ONE アプリで登録を解除してから、新たにインストールした Intelligent Hub アプリで、同じ認証情報を使用して加入し直す必要があります。1
各自に都合のよいタイミングで Workspace ONE アプリを削除するよう、ユーザーに指示します。

管理外 (AirWatch Container を使用した MAM コンテナ)

  1. App Store から Intelligent Hub アプリをダウンロードするよう、ユーザーに指示します。
  2. ユーザーは AirWatch Container アプリで登録を解除してから、新たにインストールした Intelligent Hub アプリで、同じ認証情報を使用して加入し直す必要があります。2

各自に都合のよいタイミングで AirWatch Container アプリを削除するよう、ユーザーに指示します。

 

 1 リリース当初のバージョンの Intelligent Hub アプリではこの操作が必要です。将来のバージョンでは、このステップは自動化され、ユーザーによる操作を介さず Intelligent Hub アプリが自動的に登録処理を行うようになる予定です。

2 どのバージョンの Intelligent Hub アプリでもこの操作が必要です。Workspace ONE アプリの場合と異なり、現在 AirWatch Container を使用して登録されているデバイスについては、Intelligent Hub アプリへの移行時にユーザーによる操作を介さずに自動的に登録処理を行うことができません。

上記の手順は Intelligent Hub アプリの基本機能を利用できるようにするためのものである点に注意してください。実際には基本機能以外の機能も Intelligent Hub アプリで利用可能になっていることもあります。ただし、どの機能が有効になるかは Workspace ONE UEM Console のバージョン、コンソールでの設定、Identity Manager の構成によって異なります。これらの新機能を利用可能にする方法については、近日公開予定の別のドキュメントで説明します。

 

AirWatch Agent と Intelligent Hub アプリの機能画面の比較

以下に、スクリーンショットを含む PDF へのリンクを示します。このスクリーンショットは、現在一般公開されている AirWatch Agent アプリで利用可能な各機能の画面が Workspace ONE Intelligent Hub アプリでどのように変わるかを示しています。

 

第 3 章:必要なアクション

デバイスを Workspace ONE Intelligent Hub に移行するのに先立ち、検討が必要な点や理解しておくべき詳細がいくつかあります。ここでは、作業全体をとおして考慮すべき点を挙げます。

ベータ プログラムへの参加

最初にぜひ実施していただきたいことは、できるだけ多くのデバイス、管理者、アーリー アダプター、テスト ユーザーに Intelligent Hub アプリのベータ プログラムに参加してもらい、フィードバックを返すように依頼することです。新しい機能を導入する前に、お客様の UAT 環境やベータ環境で、すでにご利用のすべてのユース ケースが意図したとおり機能するかどうかを検証していただくことを推奨します。

ドキュメントの更新

管理者やユーザー向けに、加入やその他の操作を行う際に利用できる、一連の手順を説明したトレーニング資料や手順書をデジタル コピーまたはハード コピーの形で提供するのもよいでしょう。このようなガイドをまだ作成されていないのであれば、Intelligent Hub アプリのリリースはそのガイドを作成し始めるのに格好の機会かもしれません。新たにガイドを作成する場合でも、すでに使用しているガイドを更新する場合でも、時間と労力を節約するために、このドキュメントの内容や提供しているスクリーンショット/テンプレートをお役立てください。

E メールによるユーザーへの通知

リリース直後からすべての機能がそのまま利用できるとはいえ、単に UI が変わったというだけで混乱するユーザーが出てくることも十分に考えられます。ユーザーにとって、アプリの変更を理解するのに手順書全体の精読が必要になるとは限りません。ユーザーに簡単なお知らせを送付しておくだけでも、多くの場合、新しいアプリに対するユーザーの驚き、困惑、混乱を軽減することができます。 

Apple App Store 

Intelligent Hub アプリは、Apple App Store を介して展開されている AirWatch Agent のアップデートになります。今現在、App Store で AirWatch Agent アプリを素早く見つけるために、ユーザーの多くは「AirWatch」や「Agent」というキーワードを使用して検索を実行しています。これは Intelligent Hub アプリに対しても同様に有効です。ユーザーは「Intelligent Hub」や「Workspace ONE」などのキーワード以外にも、これまでどおり「AirWatch Agent」というキーワードを使用して検索を実行しても、Intelligent Hub アプリを検索結果の上位に表示させることができます。

アップデートの強制

MDM の機能を利用することで、管理者はデバイス上のアプリを、App Store で公開されている最新のバージョンに強制的にアップデートすることができます。一部の MDM シナリオ (監視対象モードや VPP) では、このアップデートをユーザーによる操作を経ずに (サイレントに) 実行することも可能です。

課題

現在、デバイスにインストールされているバージョン 6.0 未満 (Intelligent Hub アップデート以前) の AirWatch Agent をバージョン 6.0+ (Intelligent Hub アップデート対応) に強制的にアップデートするにはどうすればよいでしょうか。

解決方法

UEM コンソールで Intelligent Hub アプリ (以前の AirWatch Agent) を VPP アプリとして追加します。アプリを追加したら、それを目的のデバイスに割り当て、[ユーザーがインストールしたアプリを MDM 管理対象にする] オプションを有効にします。この方法は、アプリがその時点で管理対象外である場合でも、VPP ではない通常のパブリック アプリとして管理対象となっている場合でも有効です。アプリが VPP による管理対象となれば、[自動更新を有効化] を選択して Intelligent Hub アプリを常に最新のバージョンに保つことも、割り当てデバイスにその都度、手動でアップデートのインストールを実行することも可能です。

アプリの削除の強制

Intelligent Hub アプリ (以前の AirWatch Agent) は Identity Manager と Workspace ONE UEM の両方のプラットフォームに統合された Intelligent Hub サービスに対応しているため、デバイスに Intelligent Hub アプリと Workspace ONE アプリの両方がインストールされている場合、Workspace ONE アプリの方は必要なくなります。ユーザーの混乱を避けるため、管理者はデバイスから現在の Workspace ONE アプリを削除してもらうこともできます。

課題

お客様が管理する iOS デバイスで Intelligent Hub アプリのインストールと構成が完了しました。不要になった既存の Workspace ONE アプリを削除するにはどうすればよいでしょうか。

解決方法

UEM コンソールで Workspace ONE アプリを VPP アプリまたはパブリック アプリとして追加します。アプリを追加したら、それを目的のデバイスに割り当て、[ユーザーがインストールしたアプリを MDM 管理対象にする] オプションを有効にします。続いて、クエリを実行し、アプリが対象デバイス上の管理対象として認識されるようにします。管理対象になれば、他の管理アプリと同様に、Workspace ONE アプリをアンインストールすることができるようになります。 

デジタル ワークスペースへの移行

Workspace ONE Intelligent Hub は、お客様のデジタル ワークスペースのすべてにアクセスするための一元的なエントリ ポイントとして利用できる、強力な新アプリです。デバイスをさらに価値のあるツールに変えるために追加の Intelligent Hub サービスを利用できるようにする方法については、弊社提供のガイド (近日公開予定) を参照してください。 

Other Languages: English

免責事項:これは英文の記事「Workspace ONE Intelligent Hub for iOS Day One Preparation」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。

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    K. Izumi
    記事を更新しました - 2018-09-11 02:15 UTC
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