新しく購入したアプリが Workspace ONE UEM コンソールに同期されない
コンソールで [アプリとブック] > [アプリケーション] > [ネイティブ] > [購入済み] を選択すると、同期エラーが表示され、同期処理が完了しないことがあります。このような場合は、問題解決や詳細情報入手のために、以下のトラブルシューティング手順を実行してください。
注:新しいバージョンのコンソールでは、sToken が無効になっている場合に管理者に対して通知を行います。
- Apple Business Manager (ABM)、Apple School Manager (ASM)、または VPP ポータルで sToken を入手します。
- sToken のファイルをテキスト エディタで開き、暗号化されたコードをコピーします。
- Web ブラウザを開き、新たに購入したアプリの名前で検索して、iTunes へのリンクを探します。たとえば、新たに購入したアプリが OneDrive の場合は、「OneDrive iTunes」で検索し、OneDrive アプリの App Store リンクを見つけてください。
- そのリンクを開き、URL 文字列中に含まれる「id」から疑問符「?」までの間の数値 (数字列) をコピーします。たとえば、URL が「https://itunes.apple.com/ca/app/onedrive-cloud-storage-for/id477537958?mt=8」の場合、この数値は「477537958」になります。これはアプリの管理用 ID です。
- Postman API クライアントをダウンロードしてインストールします。
- Postman API クライアントを開き、リクエスト URL として「https://vpp.itunes.apple.com/WebObjects/MZFinance.woa/wa/getVPPLicensesSrv」を指定します。
- REST API 呼び出しの本文に sToken と管理用 ID を指定します。
- [Send] をクリックし、返ってきたレスポンスの末尾までスクロールします。
- この中で「totalCount」として正しいライセンス数が返されていれば、Workspace ONE UEM コンソールに戻って同期を実行してください。
- 正しいライセンス数が返されていない場合や、他のエラー メッセージが返された場合には、コンソールには正しいライセンス数が反映されません。
- 「The sToken has been revoked」というエラー メッセージが返される場合は、sToken を更新してください。sToken のダウンロードに使用した Apple ID のパスワードを変更した場合、このエラー メッセージが返されます。
アプリのインストールに失敗する
アプリのインストールに失敗する場合のトラブルシューティングには、コンソールに表示される該当デバイスのトラブルシューティング ログが役立ちます。Workspace ONE UEM (AirWatch コンソール) 9.1 以降では、次に示すような、より詳細なエラー コードが記録されます。
- 「iTunes Store ID XXXXXX を使用する App のライセンスが見つかりませんでした。」
デバイス ベース VPP の場合:
デバイス ベース VPP では、インストール時の問題は通常、デバイスがライセンスを確認できない場合に発生します。以下の点を確認してください。
- コンソールでライセンスが適切に関連付けられていること
- デバイスのネットワークが「vpp.itunes.apple.com」にアクセスできること
- VPP sToken が他の MDM と共有されていないこと
注:他の MDM ベンダーのソリューションでは、Workspace ONE UEM に関連付けられたデバイス ベースのライセンスが自動的に取り消されます。
ユーザー ベース VPP の場合:
ユーザー ベース VPP では、インストール時の問題は通常、購入済みアプリをインストールするための VPP への招待を承諾した後で、デバイスの Apple ID が変更された場合に発生します。VPP への招待の承諾に使用された Apple ID は符号化され、加入ユーザー情報に関連付けられて Workspace ONE UEM データベースに保存されています。この組み合わせは、Workspace ONE UEM が購入済みアプリを割り当てる際の参照情報として使用されます。デバイスの Apple ID を変更すると、Workspace ONE UEM データベースのレコードと一致しなくなるため、アプリの割り当てを完了することができなくなります。Apple ID のユーザー名とパスワードを提供いただくことが可能であれば、この問題に該当するかどうかを VMware サポート チームが確認いたします。提供いただいた資格情報の符号化データと、このユーザーを VPP に登録する際に使用された資格情報のデータが一致しなければ、Apple ID が変更されていることがわかります。
この問題を修正するには 2 通りの方法があります。ひとつは、デバイスの Apple ID を、デバイスを VPP に登録したときのものに戻すことです。Workspace ONE UEM データベースには符号化された Apple ID しか保持されていないため、Workspace ONE UEM 側で元の Apple ID を復元することはできません。もうひとつの方法は、コンソールからの操作で Workspace ONE UEM データベースからユーザー レコードを削除することです。これを行うには、以下の手順を実行してください。
- Workspace ONE UEM コンソールからデバイスを削除します (デバイスが加入解除されたことを確認してください)。
- Workspace ONE UEM コンソールから加入ユーザー アカウントを削除します。
- そのユーザーを Workspace ONE UEM に追加し直します (Active Directory を使用している場合はユーザー グループ同期を実行してください)。
続いて、デバイスを加入し、VPP への招待を承諾し直します。以上の操作により、再び Apple ID を変更しない限りは、購入済みアプリをインストールできるようになります。
外部引き換え済みライセンス (原因と解決方法)
以下のケースでは、ライセンスが「外部引き換え済み」または「不明」とみなされます。
- デバイスが、同一の VPP アプリが割り当てられた 2 つのスマート グループに属している場合、Workspace ONE UEM データベース上でライセンスに最初に関連付けられているスマート グループへの割り当てを削除すると、[割り当てを編集] 画面でライセンスが「外部引き換え済み」にカウントされるようになります。
- デバイスが、割り当てられたスマート グループから別のスマート グループに移動された場合にも、同様の結果になります。
- 加入解除前にデバイスのライセンスを取り消さなかった場合。
上記の 1 と 2 のケースでは、[割り当てを編集] 画面で「外部引き換え済み」としてカウントされていますが、そのライセンスは引き続き使用中であるため、取り消すことはできません。
上記 3 のケースでは、ライセンス リストを表示し、対象のアプリの該当ライセンス番号の [取り消し] をクリックすることで、使用されていないライセンスを手動で取り消すことができます。
ライセンス リストで該当ライセンスの [取り消し] ボタンが有効になっていなければ、それ以上のアクションは必要ありません。場合によっては、上記の理由で正しく表示されていない「外部引き換え済み」の数値が、必要なアクションを実行した後でも更新されないことがあります。この問題は Workspace ONE UEM 1903 以降で改善されています。
コンソールの [購入済み] タブで該当アプリをクリックすると、左側のペインに外部引き換え済みライセンスの数が表示されます。
Workspace UEM (AirWatch コンソール) 9.1 以降:
左側のペインに 0 よりも大きい値が表示されている場合は、アプリ インストール済みデバイスの数をクリックし、引き換え済みライセンスと各ライセンスを使用しているデバイスを確認してください。
Workspace ONE UEM 1903 以降では、「引き換え済み」と「外部引き換え済み」の数値が 1 つにまとめられています。アプリ ライセンスのリスト表示をクリックすることで、引き換え済みライセンスの総数が表示されます。
引き換え済み総数は、この Workspace ONE UEM によって引き換えられたライセンスと、それ以外の外部で引き換えられたライセンスの合計です。これらのライセンスはデバイスに割り当てられており、配布前に取り消す必要があります。
「国は必須です」というメッセージが表示されて VPP トークンを更新できない
VPP トークン (sToken) を更新する際、「国は必須です」というエラー メッセージが表示されてトークンを更新できないことがあります。この現象が発生する場合は、[更新] オプションを選択する前に、現在の設定でそのまま保存し直してください。これにより、トークン更新時に、保存済みデータが正しい情報に一致するようになります。
Workspace ONE UEM コンソールからデバイスに VPP アプリをインストールできない (ユーザー ベース VPP の場合)
ユーザーが VPP への招待を承諾していることを確認
Workspace ONE UEM コンソールから一部のデバイスに手動でアプリをプッシュできない場合があります。そのデバイスのデバイス詳細表示画面の [アプリ] タブでは、一部の VPP アプリにおいてインストール オプションがグレーアウトされています。このような場合、コンソールからデバイスにアプリをプッシュすることはできません。
多くの場合、これはユーザーがまだ VPP への招待を承諾していないことが原因です。これを確認するには、コンソールで [アプリとブック] > [アプリケーション] > [ネイティブ] > [購入済み] と進み、問題のアプリの右側で虫眼鏡アイコンを選択して [デバイス管理] 画面を開きます。この画面で、そのデバイスが VPP への招待を承諾しているかどうかを確認できます。また、必要に応じて、そのデバイスに招待を送信し直すこともできます。Workspace ONE UEM サーバにより招待の承諾が確認されれば、管理者はこのデバイスに VPP アプリを手動でプッシュできるようになります。
VPP アプリがデバイスにプッシュされない
ライセンスが利用可能かどうかを確認
新たに割り当てたデバイスや加入したデバイスにアプリがプッシュされない場合は、そのアプリの利用可能なライセンスがまだ残っているかどうかを再確認してください。[アプリとブック] > [アプリケーション] > [ネイティブ] > [購入済み] と進み、問題のアプリの名前をクリックすると、下図のような情報を含む画面が表示されます。特に、新しいデバイス用に使用できる「割り当てなし」のライセンスが残っていることを確認してください。割り当てなしのライセンスが残っていない場合は、割り当てに対してさらにライセンスを追加する必要があります。「保留中」とマークされているライセンスがあれば、その保留中のライセンスの数を減らして、デバイスに利用できるライセンスの数を増やすこともできます。また、同じウィンドウの右側の表示で、引き換え済みライセンスの総数が割り当て済みライセンスの総数よりも少ないことも確認してください。
複数のデバイスを使用するユーザー (ユーザー ベース VPP の場合)
ライセンスを割り当てる際、Workspace ONE UEM は対応する 1 ユーザー アカウントにつき 1 つのライセンスを割り当てます。つまり、デバイス レベルで見ると、異なるデバイスであっても同じ Apple ID を使用していれば、アプリのライセンスを共有することが可能です。VMware は、VPP を使用する場合のベスト プラクティスとして、同じユーザーで加入するデバイスはすべて、同じ Apple ID を使用することを推奨します。1 人のユーザーが複数のデバイスを加入した場合でも、それぞれのデバイスで異なる Apple ID を使用すると、それら複数のデバイスで同じアプリ ライセンスを共有することはできません。この場合、最初にアプリをダウンロードしたデバイスで使用している Apple ID と同じ Apple ID を使用するデバイスにはアプリがインストールされますが、それ以外のデバイスにはアプリは割り当てられません。このようにデバイスごとに異なる Apple ID を使用しなければならないケースでは、デバイス ベースのライセンスを使用することを推奨します。
なお、1 つの Apple ID に関連付けられるデバイス台数には上限がある点についても注意が必要です。詳細は、Apple 社のドキュメントを参照してください。
App Store の制限
初めて VPP にサインアップする際には、VPP への参加が正しく処理されるよう、デバイス上で App Store が利用可能になっている必要があります。VPP への招待がデバイスに届かない場合は、そのデバイスで App Store の利用が制限されていないかどうかを確認してください。特に、デバイスが加入している組織グループの [設定] > [アプリ] > [Workspace ONE] > [アプリ制限] で [iOS 向けパブリック アプリ制限モード] (左図) が有効になっていないこと、およびパブリック アプリのインストールをブロックする制限プロファイル (右図) がデバイスに適用されていないことを確認してください。
アプリの互換性
特定のデバイス モデルにおいてのみアプリがインストールされない (iPad にはインストールされるが iPod にはインストールされない、iOS 12 のデバイスにしかインストールされない、など) という問題が発生している場合は、App Store でアプリの互換性を確認してください。具体的には、iTunes でアプリを検索し、[情報] セクションに表示される詳細情報で確認します。
また、特定のレベル/年齢向けのメディア コンテンツを制限する制限プロファイルがデバイスに適用されている場合は、アプリの年齢制限もインストールが実行されない原因になりえます。
インストールの遅延
ユーザーがデバイス上でインストール オプションを選択してから実際にインストール処理が開始されるまでに、わずかな遅延が生じることがあります。これは、複数のコンポーネント間 (Workspace ONE UEM コンソール、Apple サーバ、デバイス、など) での通信や承認処理が必要になるためです。状況によってはインストール コマンドが処理されるまでに 3 ~ 5 分を要することがある点に留意してください。
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免責事項:これは英文の記事「Volume Purchase Program (VPP) Troubleshooting Guide」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新情報は英語版の記事で参照してください。
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